動揺したから、狙った心臓を刺されなかった。






ドンっ




黒い物体に良梛さんが飛ばされる。








「桜姫っ…!」







黒い物体は森で。





私を優しく抱き上げる。






「し…ん…」





思ったように声を出せなくて。



かすれた声がでる。




「桜姫?」




「し…ん、さ、いごに…あ、いたか…っ…た…」