まつげ長い。

黒沢くんのそばを通る人が必ず黒沢くんをみて行く。



「帰るか。」

スーパーから出てきた私に気づいた。

「なに買ったの?」

「キュウリ。」

「だけ?」

「サラダの材料。」

「なんか、男の子ってもっと肉ってイメージ。」

「あはは。そこはノーコメントで。」

なんでだろう。
私は男の子と話したら、変に緊張して体がすごく固くなって
ってかんじにとにかく男の子と話すのが苦手。

苦手。

だったんだけど…

黒沢くんは話してても、緊張しない。

逆にすごく楽しい。

不思議だな。

「なぁ、」

「なに?」

しばらくお互い黙って歩いてたから、
急に話しかけられる。

「黒沢くんっていつまで言うの?」

「へ?」

黒沢くんって名前呼んだらいけないの?

「だから、黒沢くんっていつまで言うの?」

「名前呼んだらいけないの?」

「そうゆうことでなくて。」

ん?

頭に?が浮かぶ。

ハァ。

なんか、ため息つかれた。

私、悪いことした?

わけがわからない。