康平の家の前に着くとすでに車に荷物を積み込んでいる康平と康平の母親が手伝ってくれていた。

康平は真っ黒に焼けた肌にサングラスをかけ、185ｾﾝﾁの長身、体はガリガリで、髪はかなりのショート、顔は目立ちがはっきりしていてかなり濃い顔立ちだった。そんな少し頼りなく見える顔をあつしのほうへ向けた。

２人はこの日を楽しみにしてたかのようにお互い微笑みあい、それから、あつしは康平の母親へ挨拶をした。

康平の母親は背が小さくポッチャリした体形で康平とは顔も似ていなかったが愛想の良さは親子揃っていつもにこやかで、どこかほっとさせる安心感がこの２人にはあった。

高校の一年生の時から仲の良かったあつしと康平はちょうど６年の付き合いで２１歳の大学生であった。