「す、すみませんっ」


「いえっ、こちらこそ前を見ずに歩いてて…ごめんなさいっ」



人通りの多い最寄り駅の駅前広場で、ぶつかった者同士ペコペコと頭を下げ合う。


ふと相手の顔を見ると、



「あ、あの……お怪我は?」



――超絶美少女がそこにいた。



え……何これ。なんで、私の遭遇する人間は顔が無駄に整ってるワケですか。


…まさか、平凡な顔の私に対する当てつけってやつか!?…それともただの偶然ですか!?