「何って……キス?」

恭平がおどけてみせた。

「今すぐ出てけ」
「何で?」
「……コイツに話があるから」

そう言って輝くんは、あたしの頭をポンッと優しく叩いた。

――ドキッ

たったそれだけなのに……胸が異常なほど騒ぎ出す。

話って……何だろう?

「はぁーい」

輝くんの圧力に負けたのか、恭平は大人しく降参した。