その時、

「藤咲っ!」

急に名を呼ばれた。

その直後、腕をグイッと引っ張られた。

そして――、



――チュッ



唇に、今朝と同じ感覚。

でも、相手は幼なじみじゃなくて……、

「じゃあな」

――大好きな貴方。

あたし……輝くんに、キス……された。

でも、キスした張本人はもうこの場にはいない……。

夢……?

現実……?