「なかなか良かったよ」
放課後。
旭とあたしの2人きりの教室で、反省会中。
「そうかなぁ? でも2回もキスされるとは思わなかった……」
「何赤くなってんの? もしや……恭平に惚れた?」
「〇✕△☐※%~!?」
「日本語喋って」
ななななな、何言ってんのよ旭!
あたし、赤くなってるの!?
そそそ、そんな訳ない!
「恭平なんかに惚れないもん!」
「ふ~ん」
ニヤニヤしないでぇ~っ!
「恭平ドンマイ……」
「へっ? 何か言った?」
「いや……何でもない」
今、旭が何かを呟いた。
でも、何て言ってるのか聞き取れなかった。
まぁ、いっか。