――ガラッ

「「キャーッ!! 恭平様~♡」」

教室のドアを開けた途端、女の子達の黄色い悲鳴が聞こえた。

かと思ったら今度はあたしを睨んでくる。

女の子って怖いねぇ……。

「おはようっ、みんな!」

恭平が笑うと、また女の子達が悲鳴を上げる。

そして、床にバタバタと倒れていった。

えぇ~っ!?

そんなにカッコよかったんだ……、今の。

あたしにはただの笑顔にしか見えないんだけど……。

「里依~、こっちおいで♪」

当の本人は気にしてないみたい。

吞気にあたしの名を呼んだ。

「何?」
「何って……有明にヤキモチ焼かせるんだろ?」