「……確かにそれは大変だね」
「別れた方がいいのかなぁ……」

こんにちは。

あたしは藤咲里依。

高校2年生です。

「……いやっ、これはチャンスよっ!」

そしてこの子はあたしの親友、高瀬川旭。

なんだかんだで10年以上一緒にいる幼なじみでもあるんだ。

「そう! それで彼を里依にメロメロ~にさせるの」

身体をクネクネさせながら旭は言った。

ちょっ、キモいよ旭……。

しかも、メロメロとか古っ。

「うーん、どうしよっか……」

目が輝いている。

旭さん……、恋バナ好きだね。