(キッチン)
椿がキッチンに行くと、冷蔵庫の前に人影のようなものが見えた。

「あれ?火燐さん?」

声をかけられてびっくりしたのか、火燐は思わず椿を2度見。

「椿ちゃん・・・。」

床には冷蔵庫の中にあるはずのものがポロポロ・・・。
火燐の口の周りに食べかすがちらほら・・・。



「おなかすいて・・・お願い!誰にも言わないで!お願いだべや(泣)」



椿は、火燐に泣きつかれた。


普通に泣いて懇願されているのではなく、言葉のとおり泣いて抱きつかれていた。

「はいはい。ちょうどおつまみ作るところなんで一緒に何か作りますね。」

「うん!椿ちゃんのご飯食べられるなんて嬉いべや!早く早く!」