「俺と風燕は、目の前で親も友達も殺されたんだ。皆殺しだべ・・・。」

親父から聞いていたことを火燐さんから直接聞くとは思わなかった。


「村も焼かれて・・・何にも残らなかったべ。俺と風燕が生きているってわかった人間は、俺達に手当てするとか言って騙して、実際は街で人間相手に見世物やらされて・・・あの時の生活・・・自由なんて無かったべ。その時から俺達は、人間なんて信じないって決めて生きてきたべ。」



親父というフィルターを通して聞いた話よりもっと残酷で、もっと衝撃的な言葉が火燐さんから出てくる・・・。



ストレートに・・・。