「お前答え言っただろ(怒)」
「いってませ~ん(笑)」
蓮流と風燕のやり取りをよそに、椿は窓のほうに顔を向ける。椿は、すぐに変化に気づいた。
青いガラスの鳥が入った鳥かごのすぐ隣で花見をする2羽のウサギ・・・。
「きれい・・・それにかわいい。」
「やっと見つけてくれた。それ、俺からのお返しだから(笑)」
キセルを銜えながら、禮漸はそう話す。
椿はもう一度、自分の部屋を見回すと泣きながら「ありがとう。」と例をいう。
それを見た緑涼は、椿のところまで駆け寄り顔をのぞきながら「なして泣くべや?」様子を伺う。
それに「だ・・・て、うれし・・・いんだもん(泣)」と椿は言葉を詰まらせながら緑涼に答える。
「とにかく、待たせちゃったのは、アレだけど、喜んでもらえてよかったべ。」
緑涼はそういって椿の頭をそっとなでた。
「泣くな!早くなんか食べようぜ!」
風燕が椿と緑涼に聞こえるように怒鳴る。
「わかったわかった(笑)」
「じゃ、何か作るね(笑)」
そういいながら、椿達は部屋を後にした。