夕食を食べ終え、優雅なバスタイムを過ごしす美佐子に正嗣が
「上がられましたら、リビングにお越しいただけますでしょうか?」とドア越しに聞いてくる。美佐子は二つ返事で了承した。


風呂から上がると、美佐子はすぐにリビングへと向かった。
しかし、そこには誰もいない。
美佐子の頭に驚きと不安がよぎり始める。


「お待ちしておりました。」


その言葉と同時に後ろから大きな手が美佐子を包んだ。
しかし、右腕だけがすぐに、美佐子の視界からフェードアウトしていった。


「いつもありがとうございます。これからも私のそばに・・・いてくださいますか?」


その言葉の後、美佐子の視界にチョコレートのような箱が入ってくる。正嗣はそれをパカっと開けると、中から青い鳥があしらわれたペンダントだった。