(1・1 PM5:28)

火燐の運転で車は森に向けて走り始めた。
キャンピングカーのキッチンで簡単な缶詰おかずを作って晩御飯。
今日は、キッチンに大量の和菓子の入った箱を詰め込んでいるので、ベットルームの床で食事。

「緑涼さん。」
「なした?」

椿は、緑涼に率直な疑問をぶつけてみた。

「お父さんも参加してたんですか?」
「んだ♪一緒に作って、一緒に配ってたべ。」
「そっか。」

椿の顔が一瞬曇った。


「椿ちゃん?」


蓮流が椿の顔を覗き込んでくる。