「こんだけのイチゴ、どうしたんですが?」
「みんなが寝ている間に、森の近くで果物育ててる農家仲間から分けてもらったんだべ。」
「すご~い!!」
「毎年、野菜と交換って感じだよな(笑)」
「んだ♪今年は、にんじんとだいこんと交換だったべ。今年は、野菜で何作ってくれるんだろうな~。」
緑涼と風燕の話を聞いていると、この光景は椿がいない間に、春河家の風物詩になっていたようだ。
「でも、お父さんのところにこんなにたくさん持っていくんですか?」
「いいや、正嗣と美佐子さんのお墓に持っていくのは少しだけ。」
「じゃ・・・あとは・・・」
「あやかしの森に持っていって配るんだべ。」
「配るんですか?」
「んだ♪」
大量のお菓子の行方は、98%→森で配る分 2%→森の礼拝堂に収める分と正嗣・美佐子の墓に持って行く分となっていた。