(5.13 AM9:38)

眼を開けると、そこには見慣れた景色が眼に入ってきた。

「親父・・・戻ってきたよ・・・。」

でも、少し違っていたこと。

誰かが私の両手をずっと握ってる。


「緑・・・涼さん?・・・禮漸さん・・・?」



少し眠ってたけど、ずっとこんな形でいてくれたんだと思うとほっとしてきた。

「う・・・?椿!」
「ただ・・・いま。緑涼・・・さん・・・」

私がそういうと、緑涼さん泣いちゃった。

禮漸さんも目を覚ますと、私の頭をなでながら「よかった、よかった」といいまくってた。



私もこれでよかったんだって思えたよ。



ありがとう。