「何があった?俺に言えないことか?」

椿は何も答えない。
目線も自然に緑涼の顔を避けていく。


「こっち見ろ、椿!」

「怖い・・・。」


椿から出た言葉は、緑涼の心に刀のように刺さっていく。



「私・・・人間だから・・・お父さんと・・・同じ・・・ように、先に死んじゃうんだって思ったら・・・みんなといるのが・・・怖いよ。」



椿は泣きながら、言葉を吐き出していく。

その言葉が、どんどん緑涼に刺さっていく・・・。