「もしかして、クリスマスのこと?」
「どうして分かったんですか?」
すると、蓮流はにこっとしながらこう答えた。
「なんとなく時期的にそう思ったのと、さっき椿ちゃんの部屋で話してたこと聞いたから。」
「聞いてたの?」
「うん。緑涼さんに用事があって行った時に。廊下にまで聞こえてたから。」
「そうだったんだ・・・。」
椿はそういうと、思わず下を向いた。
「そういえば、24日になったらプレゼントくれたよ、正嗣。」
「寝てる間とか?」
「ううん。目の前で。」
「私のときは、寝てるときに机に置いてたりしたのに・・・」
椿は意外な答えにびっくりする。クリスマスはきちんとしていたのだと。でも、なぜサンタクロースのように寝ている間ではなく、目の前にしたのか?そこだけが疑問だった。