「椿ちゃん・・・。」 お菓子の準備をする椿の後ろにぴたっとくっついて火燐がそうつぶやいた。 「なんですか?」 「お菓子ほしい。」 「ご飯食べてから(笑)」 「・・・お菓子くれないと、いたずらす・・・」 「それは、今言うことじゃねぇべ(怒)」 火燐の言葉をさえぎるように、緑涼はそういうと火燐を担ぎ上げ、リビングへと帰っていった。 「火燐は懲りないね(笑)」 蓮流は、出来たてのミートパイを切り分けながらそう椿にいった。