「じゃ、マグカップ6つ。それとそこの棚にワンプレート皿あるから。」


そういうと、風燕はコンロの火を止め、オーブンの扉を開ける。そこには、たくさんの食パンが綺麗に並べられていて、どれも綺麗なきつね色をしていた。

「冷蔵庫からレタスときゅうりとハムとトマト。あと、卵5つとケチャップも。氷水も用意して。」

「うん。」

そういいながら、パンを取り出し、まな板の上にかためて置いた。
椿は、言うとおりに食材を取り出すと、風燕はコンロで暖めていた小さなフライパンにバターを落とす。

「きゅうり切って、レタス適当にちぎって。それを氷水の中に入れて」

「了解。」


椿は言われたとおりに野菜の処理をしていく。その横で風燕がいくつも小さなオムレツを作っていく。


「ありがと。あと、俺やるわ。」

「いえいえ。お願いします。」


風燕は、パンにケチャップを塗り、ハム、レタス、きゅうり、トマト、ハムと挟むと、けっちゃぷを塗ったパンを置く。それの繰り返し。すべてを挟み終えると、それを一気に切り、一つずつにプラスチックのピン刺す。サンドイッチの完成である。