(10・30 AM 6:40)

椿がリビングに入ると、甘い香りが立ち込めていた。キッチンに眼をやると、風燕が沸騰した牛乳に、かぼちゃをこしながら加えていた。

「パンプキンスープ。」
「朝食にと思ってな。」

風燕はそういうと、生クリームを少し足すなどして味付けをすると、小皿に少しスープを入れて椿に渡す。


「どうだ?」

「すごくおいしい!」


少し甘めの味付けだけど、あっさりしている。椿はその味に癒されて、体が軽くなっていく気がした・・・。