「火燐・・さん・・・」

椿は、火燐の腕の中で目を覚ます。火燐のふわふわした尻尾が、椿の動きを封じていた。

「何で・・・こんなことするの?」
「・・・かぼちゃちょうちん・・・(怒)」
「明日作ろうって・・・言ったじゃん。」
「・・・今日がいいべや(怒)」

「我儘・・・じゃ、私も同じことするね。」

椿は、火燐の眼をじっと見てこういい始めた。


「我儘言う火燐さんだけ・・・お菓子作ってあげない。」



「!?!?」



「我儘言う火燐さんだけ・・・お部屋に入れてあげない。」



「・・・(泣)」



「我儘言う火燐さんだけ・・・」

「ずっと一緒・・・」


「?」


「かぼちゃちょうちん今日作らないと、椿ちゃんここから出してあげないべ(怒)」



油に火を注ぐ結果になってしまった・・・。