「やっぱり、街はすごい・・・いろんなものに手が伸びてしまう・・・。」

「うん。でも、この街でこんなにはじけたの初めて。」

「なして?ずっと住んでたのに?」



「その時は、お店と家の往復生活だったから・・・。」



少し涙ぐんでいた椿の眼を見て、緑涼はポンッと頭の上にてを置いた。


「ごめん。いやなこと思い出させたな・・・。でも、今はおら達がいる。正嗣だって美佐子さんだって俺達の事、きっと見てくれてる。だから一人じゃねぇべや。」



「ありがとう・・・。」


「それにしても・・・はりこみすぎたべな・・・(笑)」


あまりにも多くなった荷物。

どうやって家に持って帰るかを椿と緑涼で話し始める。