「こちらのお部屋になります。」


ホテルの30階の部屋。スタッフが扉を開けると街の夜景が目に飛び込んできた。


「ごゆっくりお寛ぎください。」




「わ~!!すごい景色だべ!!」

「み・・・緑涼さん・・・」

「なした?」

「ここって・・・」


「スーベニアルームっていってたべ。」


「・・・」



もう固まるしかない。椿は、誰もが知ってる有名ホテルのスーベニアルーム(スイートルームの少し手前クラス)に入ってる。ここに宿泊する。そう思うだけで頭が真っ白・・・。