(1階廊下)


「椿!しっかりしろ!椿!」

緑涼は、自分の着ていたジャージの腕を引きちぎり、椿の首に押し当てていた。


「緑涼・・・人間なんだぞ、そいつ」



風燕は、椿に寄り添う緑涼を冷たく冷ややかな眼で見つめながら呟く。



「人間なんだぞ!俺達を殺そうとした・・・」
「わかってるよ!そんなこと!」


緑涼は、風燕の言葉を遮り、反発するようにそう言い放った。


その騒ぎを聴き、禮斬と蓮流も慌ててリビングから飛び出してきた。