祠についたとき、椿も、緑涼達も必死で涙をこらえ正嗣と美佐子見つめる。



「ぉ・・・お父さん、お母さん・・・」



椿はそういうと、正嗣と美佐子に紙袋を渡す。



「これ、電車の中で食べて。みんなで作ったから。」



中身はお弁当だった。
正嗣も美佐子も笑いながら泣いている。



「ありがとう。お父さんてやっと・・・。」

「そこ?弁当のことは?」

「嬉しいに決まってるだろう!な?」

「うん。ありがとう、ちゃんと食べるからね。」