「・・・ずっといてほしい・・・。」



禮漸は、言葉を詰まらせる。



「あと・・・」


「あ・・・あと?」


「みんなでどっか出かけたい。小旅行ってやつ。」


「小旅行ね~・・・」


そんな会話を、正嗣と美佐子、緑涼は階段の下で聞いていた。