「で、そんな親父はなんて告白したの?」
「告白したのは私。」
「「え?」」
「親父は自分だって言ってたけど・・・。」
ここで見解の相違が発生。告白のところで、こんだけ違いが出ることなんてあるのかと椿はいつも疑問に思っていた。
「いつもそこで喧嘩になっちゃうんの。でも、よく考えたら正嗣さんかも。」
「正嗣どんなこと言ったべか?」
「う~ん・・・本を見ながら“俺と一緒にいて楽しい?“って。」
「なにそれ?」
「続きがあるの。私が楽しいよっていったら“じゃ、これからもこんな感じだけど・・・俺と付き合ってくれる?”って。」
「で、OKして今に至ると・・・。」
「うん。」
「なんか、正嗣っぽいべ(笑)」
「親父の告白、なんか変な感じがする。」
「そう?」
美佐子はどうしてといった感じで椿を見る。その光景につい火燐は笑ってしまった。