「話って何だべ?」
「いや、椿の事聞きたいなって・・・。」



そういうと、本を机に置き、緑涼の居る場所に椅子を回転させた。


「こっちにもね、少しだけだけどみんなの事耳に入ってたんだぞ。祭りのことも、みんなで車で出かけたことも・・・お前が俺の代わりに椿を守ってくれてることも。」


正嗣は、そういうと緑涼ににこっと笑う。


「おらは、決めてたんだ。正嗣が居なくなったら、おらがみんなを守るって。」




正嗣を見つめるその眼は、真剣そのもので正嗣の知っている緑涼とは少し違っていた。



「正嗣が、病気のこととか椿の事とか話してくれた時に腹くくった。自分の親のこと知らないから、どういう風に接しいいのか、正直まだわからねぇ時もある。禮漸とも話し合いながら・・・手探りって感じだべ。」


「例えば?」


そこから、正嗣と緑涼のプチ会議が始まった・・・。