次に大きな箱を開けると・・・



「うわ~♪綺麗だべ~!」



1段目にフルーツタルトなどのタルト類、2段目には焼き菓子、3段目にシフォンケーキなどのスポンジ系4段目にゼリーやプリンといったカップ系のお菓子がたくさん入っていた。

「椿ちゃん、はいこれ♪」

火燐から渡されたのは手紙だった。手紙の主は百合歌だった。



「主人から、今日春河さんが帰られると聞きました。道中は長いと思いますので、小腹が空いた時に食べてくださいね。
皆様にもよろしくお伝えください。ではまたどこかでお会いしましょう。近衛百合歌。」


「すごい量だな。」
「んだ。こんだけあると、家帰ってもまだ食べられるべや。」



あまりのケーキの量にみんなびっくり。



「とりあえず、食べるのは車に戻ってから。」


緑涼はそういいながら御重を紙袋に戻した。