離れに着くと、机の上に紙袋が・・・
「火燐~!!」
「何だべ、緑涼!」
「お前宛だべ!」
「俺宛?何だべな~♪」
火燐が紙袋を開けると、長細い箱と大きな御重と手紙
手紙の主は、仁左衛門だった。
手紙の内容は、謝罪と競技から引退するとのことだった。
火燐は、その手紙を読んだ後、長細い箱を開ける。
中には1本の金属の矢と糸が入っていた。
その中にもカードが・・・
「次の・・・世代は・・・お前がひっぱれ。期待しておるぞ。また怪我が治ったら戦おう。期待しているぞ、若造・・・。」
思わず手紙を口にして読んでいた火燐。
しばらくしてこうつぶやいた。
「ジジイ・・・また戦いたいべや。」
火燐は静かに箱を閉じた。