その日の晩、退院。
そのまま月下楼に向かう。



「やっぱり椿ちゃんの手、暖かいべや。」



火燐は、椿と手をつないだまま離さない。
椿も、今日ぐらいはいいかなっと思いそのままにした。



「離れに帰ったら、そく、片付けてチェックアウトだべ。」

緑涼がそういうと

「もう帰んなきゃいけないんですね・・・早かったっすね。」

と禮漸は返した。

「楽しかったのもあったし、祭りの中止もあったし・・・」

と風燕がいうと

「椿ちゃんが来て楽しみ方が少し変わって楽しめた気がする。」

と蓮流が答えた。