救護室の前には、椿と文乃、結城、百合歌と仁左衛門とひなたが座っていた。


椿は、不安に押しか潰されそうな気持に耐えていた。

そこに禮漸と風燕が到着する。
椿は、禮漸と風燕の姿を見ると、涙がどっと流れだして止まらなくなった。

それを見た風燕は、椿を抱き締めながら「まだ火燐が死んだ訳じゃないだろ!泣くな!」と怒鳴った。

禮漸は、不安な顔をしながらも救護班のメンバーに状況を確認している。

そこに緑涼達が到着。

「火燐は?大丈夫なのか火燐は!」

救護班に詰め寄る緑涼。


「まだ意識は戻ってないです。かなり危ない状態で、凜香先生がここで手術すると・・・」


救護班のその言葉にさらに不安が大きくなる感覚を緑涼は感じていく。