「椿さん・・・」

「なに・・・?」

「お宅の家族っすよね・・・あの人達。」

「ご迷惑おかけしてすみません(焦)」



もう、こうなると謝るしかないと感じ、椿は結城に頭を下げていた。



「おっと!的打ちが、接戦しています!!前回覇者である火燐選手と、紅の皇帝と呼ばれる男、仁左衛門選手が争ってます!!」



「おじいちゃんだ!!」
「お父様・・・無理しないでって言ったのに・・・」
「火燐さん・・・むきになってるし・・・」



実況が伝えるように、画面が映し出していたのは、一つの的をめぐって争い続ける火燐と百合歌の父、仁左衛門だった・・・。