「これ・・・かわいい。」 椿が目にしたのは、ガラスで出来た青い鳥の置物。手作りなのか、顔が一つ一つ違う。 「どれがいいの?」 「この子。なんか目が・・・かわいくって(笑)」 禮漸は、それを聞くと、店の店主にそれをくれと指を刺した。 「え?いいんですか?」 「いいよ。こういうときは、ほしいもの手に入れないと。遠慮してるといい思い出残せないよ。」 そういいながら、禮漸は店主に金を払う。