「うわ~!!きれ~い!!」
離れに入って一番に飛び込んできたのは、大きな窓から見えるたくさんの木々。
すごくさわやかで、すごく新鮮な景色。
少し耳を澄ますと、鳥のさえずりと川のせせらぎが聞こえてくる。
「な、静かだろ?」
禮漸はそういいながら、ぽんと椿の肩を叩いた。
「うん・・・。」
椿は、その景色に感動したのか声も出ない状態に陥っていた。
「椿様。」
文乃の声で我に戻った椿。
そんな椿の横で、文乃はすっと立ち、こういった・・・。
「正嗣様も始めてこの部屋をご利用になられた際に、同じことをおっしゃられておりましたよ。」
と・・・