「頼もう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!」



道場破りをしに来たかのように思いっきり叫んでた!!


「ちょ・・・ちょっと緑涼さん!」
「大丈夫だべや。これで扉が開くから。」

緑涼の言うとおり、赤い扉が開き、その中から艶やかな着物を着た女性達が綺麗に列を成して待ち構えていた。
その中央から凛とした女性がゆっくり歩いてくる。

椿はその女性に見入ってしまった。艶やかな着物を纏い、凛とした立ち居振る舞いで歩いてくる女性に・・・。

「遠路からお越し頂きありがとうございます。ようこそ月下楼へ。大女将の文乃(ふみの)と申します。」
「今年もよろしくね。女将。」

緑涼はそういうと、文乃の肩をぽんと叩き笑いながら近くにいた仲居に荷物を渡す。