椿は緑涼達に頭を下げる。
すると、緑涼が椿の頭に軽く叩く。


「何で謝る?椿のせいじゃねぇ。」

その緑涼の言葉の後に、火燐が言葉を続ける。

「そうだべ!悪いのは祭りをぶち壊そうとした悪い人間だべや!」


と・・・


審査会場に進むにつれて、周りの妖怪達の目が冷たく、痛いほど視線が椿達を刺してくる・・・。

そんな空間を抜けると、そこには小さな小屋があった。窓からほのかな明かりが漏れている・・・。

椿と緑涼達はここで一旦、別々の小屋に入ることになっていた。

椿が小屋に入ろうとした時、風燕からぽんと肩を叩かれこういわれる。



「とにかく、審査がんばってこいよ、椿。待ってるから。」

「うん。自信ないけど、絶対認めてもらってくるから。待ってて。」



椿はそう言い残すと、案内役の鬼と共に小屋の中へと入っていった・・・。