(火燐の部屋)

椿が扉をノックしても返事がないので、勝手にドアを開ける。そこにはすやすやと眠る火燐の姿があった。


「火燐さん・・・火燐さん起きてください!!」


何度も火燐の身体をゆするが起きようとしない・・・。

「俺に任せてくれる?」

そういいながら、風燕は部屋に入ってくる。


風燕は、布団の敷布団を思いっきり捲る。すると、甚平姿の火燐が丸くなるような感じで寝ている。

「椿はあのバック持って先に車に乗っといて。」

風燕が指をさす先に白いスポーツバックがあった。椿は、不思議に思いながら
もそのバックをもって静かに部屋を出る。

「さ・・・はじめるか。」

風燕はそういうと、おもむろに甚平の下を少し脱がした。すると、ピョンと尻
尾が飛び出してきた。

「お~き~ろ~!!!!!!」

そういうと、風燕は思いっきりその尻尾を握って布団から引きずり出す。