「「「「「お前な…(呆)」」」」」」

「椿ちゃんがいるとほっとするべ。あったかい。」



その場にいた全員が口にした言葉は一緒だった。
そんなことも気にせず、火燐は椿にくっついて離れなかった・・・
その光景を眺めていた凜香は、椿に声を掛ける。

「椿。こいつ(←火燐)はいつもこうなのか?」
「・・・はい(笑)」

その会話の中にすっと風燕が入ってくる。

「こいつ、椿と結婚したいってずっといってるんすよ。」

「ほ~。そなたも、そんな事言う年になったんだのぉ。子どもの時のイメージとはもう違うんだ。」



グリグリ・・・



「凜香先生痛いべや!!」


頭には行った衝撃は、あまりに大きかったらしく、火燐は椿をつなぎ止めていた手を離して頭を押さえる。

「ハハハ!それくらい元気じゃったら、椿にくっつかんでも動けるじゃろ。」


凜香はそう言うと、サッと席を立ち、バックを持った。