(リビング)



「痛~い!!!痛い痛い!痛いべ!」

「我慢しろ!私に隠せると思っておるのか、火燐!」



椿達がリビングに入ると、修羅場の様な光景が目に飛び込んできた。


「ら・・・禮漸さん?これは一体・・・?」

椿は、禮漸に恐る恐るその光景のことを聞くと、あきれた様にこう答える。

「あぁ、火燐がね、ちょっと凜香さんに隠し事してたからああなった。」
「隠し事・・・ですか。」



そんな話をしている間も、修羅場は続いている。

「痛い!痛い!椿ちゃん助けて!痛~~い!」

「我慢しろと言っておるだろ!助けを求めるでない!!はい終わり!胃もたれぐらいで、ぎゃぁぎゃぁ騒ぎよって・・・」


「だって・・・だって・・・痛いんだもん(泣)」


「胃を直接刺激すんだから、痛いに決まっておるだろ!」



椿は、つかさず凜香に水を渡す。

「あの、よかったらどうぞ。」
「ありがとう。」


火燐にも水を渡すが・・・

「火燐さんもおつかれさまです。」



ガシッ!

「椿ちゃん・・・ここにいて。」


いつも通り展開が待っていた。