「いつもそうだった!私や母さんの事ほっといてばっか!私たちより妖怪だのお化けだの、なんだのって・・・私達の何も見てないんだよ親父は!!私たちのことなんて!だから・・・だから・・・」


涙が止まらなかった・・・。

とにかく止まらなかった・・・

「思いっきり愚痴っていいから。思いっきり吐きまくれ。だから・・・」

そういって、鬼は私を抱きしめた・・・。



「思いっきり泣け。全部吐き出せ。」



私はなぜか、その鬼の胸の中で思いっきり泣いていた。

ガキの時に感じることの出来なかった暖かい感じがしたからかもしれない・・・。

「おらが、お前さんの親父だ。今から新しい思いで創っていこう。いまか・・・」


そんな時だった・・・