「美佐子・・・」 正嗣は、いてもたってもいられず、その女性に向って歩き始める。 歩くことと同じくらい不安と高まる気持ちが一緒にこみ上げてくる感覚がする。 近づくにつれ気持ちがこみ上げてくる。 月見たちも見失わないように正嗣の後を付けていく・・・。 その女性は、天体図鑑のコーナーで止まり、本棚に図鑑を補充しようとしていた。