「正嗣。一か八かの賭けにでてみない?」
「どうしたんだ、いきなり・・・。」
「奥さんのこと。もしかしたら分かるかもしれない。」
その言葉に、正嗣の眼の輝きが戻り始める。
月見は、ほっとしたが不安要素もいっぱいな賭けであった・・・
「私の友達に頼むんだけど・・・正嗣も知ってる・・・」
「あぁ・・・みんな・・・個性ある・・・。」
正嗣は何かを思い出すかのように、黙ってしまった。
「でも、月見の友達だもん。ほかの子達が思ってるような悪い子じゃない。」
正嗣は、腹をくくり、最後の賭けに出ることにした・・・。
月見は、その場で友達に電話をかけ始める・・・。
「もしもし、朱桜(しゅおう)おひさ!今、ちょっといい?これから会える?」
数十分後、正嗣の家のドアにノックをする音がこだまする。
月見がドアを開けると、そこにはたくさんの女の子がいた・・・。