「あっ!禮漸の旦那!うちの若い子が粗相をしてしまって、申し訳ございません。」
凌縁はそういうと、手をパンと叩いた。
すると、凌縁の前に白い光の球体が現れ、それが地面に付くと中から2つの瓶や紙袋、それと様々な食材が現れた。
「こちらの手違いで・・・遅れるとお伝えしていた味噌と豆腐なんですが・・・」
「届いてたって訳か。」
「・・・はい。本当に申し訳ございませんでした。」
「とりあえず、全部そろったことだし・・・お昼ここで食べますけど凌縁さんも・・・」
「いえ、私はこの後も仕事があるので。」
「そうですか・・・」
「お嬢様。」
凌縁はそういうと、椿にあるものを渡した。それは、手帳サイズぐらいの本だった。