「それで親父、ぶちキレて・・・まず、殺した奴を殺して、次に、お袋と俺を抱えてずっと上まで飛んで・・・その村ぶっ壊して・・・。誰一人生きてなかったよ。それでも気が済まなかったみたいでさ・・・毎日毎日暴れまくって・・・。」
その時、椿の眼に入ってきたのは、少し、はにかむように笑った蓮流。泣いてはいたが、少し笑っていた。
「そんな時かな・・・なんか、特殊な人間っていうの?私、いろんな術使えます的な奴が来て・・・さっきの湖で親父が殺そうとしたんだ。俺も殺されそうになったんだけど、たまたま正嗣が一緒に来てて、俺を殺さないようにってそいつに頭下げてくれてさ・・・。子供には何の罪の無いじゃないかって・・・。」