(湖のほとり)


「どういうことだべ、凌縁?」


驚きと同時に緑涼の口からその言葉が飛び出した。


「私・・・正嗣の旦那が好きだったの、ずっと。どうしても・・・だんなの近くにいたくて・・・私は・・・お嬢さんと・・・奥様の前で、旦那にキスをしたの。誘惑するように・・・。」



凌縁は、急に堰をきったように泣き始めた。



「私が悪いの!!全部私が悪いの!!」



そう叫びながら・・・