「あっ!緑涼の旦那!火燐の旦那も!」

彼女は笑いながら、緑涼の方にどんどん近づいてくる・・・

「緑涼さん・・・」
「どしたべ?」
「・・・てください。」
「すまん。もういっ・・・」



「帰りたいんで降ろしてください!!」



あまりに突拍子も無い答えが出た為に、そこにいた全員が驚き、固まってしまった。



「い・・・いきないどしたべ?椿。」
「そうだべ。急に怒り出して・・・。」

緑涼と火燐の問い掛け聞かず椿はただ、緑涼に「降ろして」と復唱するばかり。
緑涼は仕方なく椿と火燐を肩から降ろした。すると椿は、何も言わず森のほうに向って行く。


「ちょっと待てよ!椿!」


風燕が咄嗟に椿の右腕を掴んだが、椿はそれを振り切って森の中へ入って行ってしまった。


「俺、行ってくるよ。みんな待ってて。」

そういうと、蓮流が森の中へ・・・