「美幸様、お目覚めの時間ですよ」

カーテンを開けば、美幸様の自室に射し込む眩しい陽。
そんな光に目を細め、毛布を頭から被りながら寝返りを打つ・・・・・・

「あっ、」

「危ない」と言うよりも先に、ドサッとベットから落ちてしまう美幸様。

「大丈夫ですか、美幸様っ」

ベットから落ちて尚、毛布にくるまり寝息をたてている。全く、低血圧といえ、あまり甘やかしてはいけませんね。

「美幸様、起きてください! 今日は朝食にアップルパイも焼いてありますよ。」

「・・・・・・あっぷるぱい?」

毛布から顔を出す美幸様は眉間にシワをよせ、栗色髪はもふっとあちこち跳ねている。
まぁ、そんな美幸様も可愛らしいですけど。