便所に行くって嘘ついた俺は
保健室に戻った。


もう、帰らなきゃな…


ガラガラガラ



「ごめん、かえるか。」



…返事がねえ…


「スー…スー…」



…は?

「スー……んっ…」


まじかよ…

「寝てんのかよ。」



ねすぎだよな、こいつ。



…まあ本当に寝てなかったんだろうな。



俺は携帯を取り出した。

ぴぴぴ…


ぷるるるるる…ぷるるるる…


『あ、もっしもーし☆』

「あ、姉貴?」

『そだよー、どっしたー?』

「あのよ、学校まで迎えにきてくれよ」

『あ、別にいいけどーなんで?』

「あいつ…恋華が寝てンだよ。
最近ずっと寝てなかったみたいで。
だから起こさず送ろうと思って」

『えっ、恋華チャンいるの??
いくいく〜、5分でいくわ〜。』

「おっ…おう。でも、寝てるから。
起こすなよ?」

『わかってるって〜そこまで私、
バカじゃないしー?』

「ははっ、だな!待ってるから。」


ぷつっ。


ーーーーツーツーツー。

うしっと。